ねこさん(夫)と私 新婚編
2015/05/01 09:01
春からねこさんと暮らし始めた。
ねこさんは大きい猫のような人である。
私は人間が喉をゴロゴロ鳴らすのを初めて聞いた。
彼は膝に無理矢理乗ろうとしたり、足に尻尾を絡ませるのがすきであり、毎日くせ毛の髭の剃り具合に頭を悩ませている。
実に面白い生き物なので、ここにこっそり書き記しておこうと思う。
2015/04/27 14:10
ねこさんは美味しい物を食べた時、
感銘を受けたことを表わすような表情をする。
所謂ジーンときた顔だ。
初めて会ったときに食べたホットサンドのランチが、もし美味しくなかったら私達はお付き合いしたりしなかったかもしれない。
その位しみじみとした、仏のような表情で
私の作ったご飯を、こんな人に食べて欲しいと思ったものだ。
料理が趣味で美味しい物すきなわたしと、そろそろ量より贅沢を覚えたいねこさんは、それから二人でご飯を食べに行くようになった。
2015/04/27 01:28
午前1時、日付がかわったからゴミを捨てて来て、と言いだした。こんな時間に何故?いつも朝捨てにいってくれるのに、とおもったら、週に一度位はおかえりっていいたいよね、とねこさん。なので私は外に出て、ただいまと小さな声で言ってドアを開ける。
朝早く出て、夜は遅い働くねこさんはそんなことを思ってたのね。
2015/04/29 01:15
ご飯の時、ねこさんがお気付きではないと思いますが、、と言い出した。
ねこさんは言葉を考えながら話すので、間が随分空く事がある。じりじりと待っていると、
明日は祝日です!って!
急遽おつまみ用意して宴会する。カリカリとプシュッがあれば良い子にしてるんだって。
2015/05/01 09:16
今日は実家に帰る所。ねこさんは私の泊まりの外出を嫌がる。家に帰って誰も居ないのが淋しいんだって。ずっと一人暮らしだったのに不思議。
私は一人の日は色々と出来るので良いけど。でも淋しがってくれるのは嬉しい。
ご飯外食でも構わないから帰ってきて!とか一緒にいるとほっこりして、体が楽になる。とかあまり私の機能には期待してなさそうだけど、必要と思ってくれていると実感できる。
2015/05/01 22:54
今日は私一人帰省して、お仕事なねこさん。ご飯たべた?とメールすると、これから宴と返信。
連休中は毎日宴の予定らしい(笑)
一人じゃ寂しかろうので、明日は私も参加する。
何かにつけて宴を催している。
2015/05/04 01:48
先ほどちょっと外に出たせいで眠れないと駄々を捏ねてたねこさんは高いびきで、私はほんの一口啜ったコーヒーゼリーのせいで眠れない。
ねこさんはカフェでゆっくり考えごとをするのが好き。私はコーヒーの匂いも苦手なので、スタバみたいなとこは別行動、香りが緩いとこならご一緒することにしてる。
一緒に居てもねこさんは考え中。私はお店で彼の後ろの鏡と合わせて4つの目で観察してる。
2015/05/04 20:11
ねこさんは停電中の職場の点検に出掛けてしまった。これから夜11時まで真っ暗な中で待機らしい。広い建物でお墓?もあるようなとこ、怖くないのかしら。でも、みんなが嫌がることや雑用も予定がなければさらりと引き受けることが共同生活の秘訣だそうな。
そんなねこさんだからこそ、私も快適に暮らして居ます。
帰ってきたねこさんはオバケあんまり居なかった~。って。
オバケはちょっとでも居たら怖い!
2015/05/08 11:29
iPhoneと云う新しいおもちゃをねこさんに買ってもらったおかげで、私はこうして書き残すことができる。
操作に不慣れで不備もありすみません。アプリもコレと道案内と、失くしものにつけるタグ管理位しかまだ入れられていません。正直無駄使いだと思ってますが、マカーの私にどうしてもiPhoneの快適さを教えたいんだって。
はじめてiPadを買った時、ねこさんは、これは120点!新しい価値だと思ったそう。いろんなものに点数をつけてる彼の中で、私は何点なのかな。
Apple製品はそれから数を増やして、macbookProにmacbookAirが重なって亀みたいになっている。
2015/05/09 16:31
気休めと、遺産として保険を贈りたい。とねこさんが言う。遺産とは生きている方が貰う、という事だと思って聞いていたらどうやら違い、ねこさんが死んだ後も私がそれなりに暮らせるように終身の保険を私にかけるということだった。
条件でまず入れない私なので、ねこさんがいろいろ真剣に検討しているものは全部入れず。窓口の人が一社だけ、と持ってきた所を持ち帰り、じっくり検討して5月からで契約した。
これしかないならこれで良いではなく、つねに真剣に可能性を検討する様子に感動してたら、比較検討するのが趣味で面白いそうな。目の前の仕事からの現実逃避もある。って!
でも、私の一生の問題として真剣に考えてるなんて言われると感激しちゃうわ!