ねこさん(夫)と私と子どもとうさぎ

ねこのような謎の生き物、ねこさんと2020年生まれの坊やの観察記録。ものづくり仕事の私の所感

私よ、私のために正しく機能せよ

いわゆる独り身でなくなっていちばん思うのは私は私のものではないという部分だ。

縁あって良き伴侶と出会い、なんとか子どもを産んだ。子育てする新しい巣をつくったら、もうこの巣と私が一体化してしまった。私が抜けると全て崩壊する。これが、家庭というものなのか。家族の円滑な生活に合わせて動き続ける暮らし、悪いわけではないけれど私が今まで大切にしていたものはどこへ行ってしまったのか。

 

しかし今幸せでもあるのだ。日に日に重く進化して行く子をいつまで抱けるかと思ったら涙が出るくらい愛おしい。夫も変わらず私達を大切にしてくれている。手に入れられる欲しいものは選べば大体手に入ると言っていたが本当にその通りだとおもう。

私はある幸せのゴールで暮らしている。

 

でも、それでよかった?と私は言う。美大まで行って仕事に出来たのに、絵も描かない。本も読まない。物も作らない。毎週同じ服を着た私はだれ?

 

久しぶりに来た仕事のメールで、途切れていた感覚がつながった感じがした。私の中に私の大事なものはまだ残ってる。つづきをしようじゃないか。やり方はあるはず。

動きを止めたところから風化していくのだ。